胃とピロリ菌と鍼灸の関係

からだにいい話

胃とピロリ菌と鍼灸の関係

 ピロリ菌の名前をここのところよく聞くようになりました。 まずどんな細菌かと言うことですが非常に強力です。 何しろあの胃酸の中で生きてるぐらいですから。 ほとんどの細菌は胃の中では生きられませんからね。 普段はそこにいるだけで何もしませんが胃炎や胃潰瘍そして胃がんになりやすくすると言われています。 しかも日本人の中年以降の人にはかなりの確率でこの菌が存在しています。 が単純にピロリ菌がいると胃炎や胃潰瘍になるというわけではありません。 なりやすく治りにくいと言った方がいいでしょうね。 

 胃炎や胃潰瘍は日本人に多い病気ですがいまはH2ブロッカーという胃酸を強制的に押さえるいい薬ができて昔ほど深刻ではなくなりました。 昔は病気が進行して胃に穴が開いて出血死したりそこから感染症を起こして敗血症で亡くなる方が多かったのです。 有名なところでは夏目漱石がそうですね。

 まあ命に関わる病気ではなくなり手術することもなくなって来ましたが減っているわけではありません。 私はもともと胃腸はあまり丈夫ではない方で何かあるとすぐに胃に来る方です。 いまは自分で鍼灸治療ができますので苦しむことは減りました。 胃のもたれや消化不良などしてたら胃薬を飲むよりお灸を足とお腹に据える方が良く効きます。 お腹を壊しても灸をすると下痢早く治まります。 しかしながら自分で治療できなかったサラリーマン時代は胃潰瘍に苦しめられました。 いまはサラリーマン時代ほどのストレスはありませんがやはりストレスや疲労がたまると胃に来やすい体質はそのままです。 でストレスがたまると胃が痛むのはまあしょうがないにしても、以前は自分で治療するとすぐ治まっていたのですがだんだんと治りが悪くなってきたのです。 まあそれも加齢現象ではあると思うのですが。 ストレス要因がなくなり疲労も感じなくなっても治療をすると軽くはなるものの今ひとつ胃の調子がはっきりしない期間が長くなってきました。

 これはやっぱりピロリ菌を除去した方がいいと思い除菌治療を受けました。 まあしばらく抗生剤を飲むだけなんですけど 私は腸も丈夫な方ではないので抗生剤を飲むと効果覿面でお腹が緩くなります。 これは抗生剤はピロリ菌だけでなく腸内にいる細菌にも作用するせいなんですね。 それでもなんとか耐えて除菌治療は終わりました。

 いまでもやっぱりストレスや疲労は胃に来ますけど鍼灸治療の効果が除菌前より圧倒的に良くなりました。 前のように変な違和感が続いたりすることはなくなったんです。

 これぞ現代医学の勝利 抗生剤のお陰です。 ピロリ菌はあの胃酸の中でも生きられる強力な細菌ですから自然にいなくなると言うことはありません。 もちろんすべての感染症に抗生剤が効くわけではありませんがやっぱり効果は強力です。 これであとは自分の治療で十分胃の調子をコントロールできるようになりました。 現代医学と東洋医学のコラボは素晴らしいです。 除菌すればさらに胃がんのリスクも減ると言うことなので気になる方は除菌治療をお勧めします。

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