ストレートネック

症状から見る治療

ストレートネック

 ストレートネック なんだかかっこいい響きですが多くの人々に苦痛を与える物でしかありません。 名前の通りまっすぐな首という意味ですが首がまっすぐだといろいろ不都合なことが起きます。

 なぜ真っ直ぐではいけないのでしょうか? まあこの真っ直ぐというのは実際には垂直ではなくて首が前に倒れた状態で真っ直ぐなので横から見ると斜め前に首が突き出てると言った方がいいでしょう。 それでは正しい首とはどういう物かというと 横から見ると弓のように軽くしなっている状態が正しい状態です。 これを生理的湾曲と言いますが、実は首だけではなく腰の部分も全く同じく少ししなりがあります。 

 もうわかってきたと思いますが両方とも重さがかかるところですね。 首は頭の重さが、腰は上半身の重さがかかりますのでそれをうまく吸収するために軽いしなりがあるわけです。 この仕組みのお陰で人間は二足歩行ができるようになり脳は大きくなって文明が発展してきたと言えるでしょう。
人の首から腰までの背骨には骨と骨との間の椎間板というゴムのようなクッションがあり骨を支える筋肉との絶妙なバランスが重さを吸収しているわけです。 ストレートネックの場合は筋肉の方に偏って負担がきますので首を支える首と肩の筋肉が疲労し固まってしまいます。 驚くことに首にしなりがある場合の三倍の重さが首肩の筋肉にかかると言われています。 頭の重さは男でも女でもかわりはありません。ところが女性の場合は男性と比べるともともと首肩の筋肉が貧弱なのでストレートネックは負担をかけることになります。 さらには首の筋肉が固まると顔のむくみのところにも書いたとおりむくみの原因になりますしさらには顔そのものが下に引っ張られることにもなります。

 首肩こりの半分ぐらいの原因はこのストレートネックによる物です。 首肩こりが酷くて整形外科でレントゲンを撮ってもらったらストレートネックだからしょうがないですねと言われた方も多いと思います。 さらにこれは治りませんと。

 でも心配いりません、 ちゃんと治ります。 どうしてかというと骨そのものが変形してるわけではないからです。 支えている筋肉と姿勢に問題があるだけなのでちゃんと治療して姿勢を直せばよくなりますよ。 筋肉は鍼治療の最も得意とするところなのでまず緩めていきます。 筋肉が緩むと今度は正しいを取りやすくなります。 姿勢というのはある意味、癖と同じなので治すのは大変ですが時間をかけて繰り返していくことでちゃんと治っていきます。
 
 たいていの場合、首肩こりが酷い方は既に正しい姿勢を取ること自体つらいことになっているの場合が多いです。 正しい姿勢を取ると余計に苦しかったりすることもあります。 でも治り始めてコツをつかんでしまえば少しずつ治っていきますよ。 ストレートネックだからと言ってあきらめないでがんばってください。 必ず良くなります。

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