顔のむくみ

朝起きてしばらくの間のむくみは異常ではない

 顔のむくみ 実は だれでも顔はむくみます。 朝起きたとき全く顔がむくんでいない人はいません。 朝起きて顔がむくんでいても異常ではありません、むしろ当たり前のことです。 でも普通は起きてから動いているとだんだんむくみが取れていつもの顔に戻っていきます。 むくむのは基本的には起きてからしばらくの間だけなんです。

 これはどういうことかというと人間寝てるときはだいたい水平になりますよね。 心臓の高さと顔の高さがほぼイコールになりますから寝てるときには顔に水が上がっているんですね。 まあ上がると言うより水平ですから顔に流れこむと言った方がいいでしょう。 で朝起きるとその顔にたまった水のせいで顔がむくんでいるわけですがこれは心配いりません。 なぜなら引力の法則に従って顔にたまった水が下に降りていくからです。 

 普通は起き上がって動いてる間に たとえば会社に行くとか学校に行くとかそういう間にどんどん水が下に下りていくので仕事が始まった授業が始まったときにはいつもの顔に戻っているわけです。 日本の場合は通勤・通学はかなりの運動量になる場合が多いので血行もよくなりますからますます水も流れやすくなってむくみが解消されるわけです。

 朝だけのむくみは異常ではない、むしろ自然なことで心配の必要はないということです。

水が下に降りなくてむくむ 

 しかしながら朝だけじゃない ずっとむくんでいると言う人もかなり多いのではないかと思います。 普通は朝はむくんでいても動いてるうちに下に水が下りてむくみは取れますと言ったのですがそうならない人もいます。 そういう人は途中のどこかで水が引っかかって水が降りないので一日中顔はむくんだままとなるわけです。 どこで引っかかっているかというとだいたい首ですね。

 首の横や前の筋肉が固くなると自分で自分の首を軽く絞めてる感じになるので当然、水の流れが悪くなります。 基本的にリンパ液の流れるリンパ管には心臓のようなポンプはついてないので周りが固いとそれだけで流れなくなります。 
 つまり首肩がこってると顔はむくんだままと言うことです。 首肩こりは美容にも大きな悪影響を与えることがわかります。 通り道の筋肉を緩めてあげれば水は自然に下へ降りるようになります。 筋肉を緩めると言えばもう一番効き目があるのなんといっても鍼灸治療ですね。 とくに首の横や前の筋肉を緩めるのはマッサージより鍼の方がずっと効果があります。 

 人の首は後ろの方は筋肉しかありませんが前の方は大事な神経や血管がいっぱいありますのでマッサージをやり過ぎると気持ち悪くなる場所でもあります。鍼なら不要な刺激を与えず筋肉だけを緩めることができます。

 ご自分でされるときには耳の下、顎の後ろの部分から斜め前に鎖骨の内側へつながってるところまでをなでるように軽くほぐしましょう。 絶対に強くやってはいけません気持ち悪くなります。 あとは首の横のストレッチングもいいでしょう。 お風呂に入ってるときにやってみてくださいね。 水の通り道が緩めばまた水が下に降りるようになりますよ。 首のところが詰まった状態で顔のリンパマッサージをいくらやっても効果は出にくいです。 首が緩んでから下に落とし込むように顔のマッサージをやると効果が上がるわけです。

筋肉の緊張のせいでむくんでいるように見える

 顔の筋肉は他の部分と比べるとどれも小さな筋肉ですがやっぱり縮むとふくらみます。 手を肘で曲げて力を入れると二の腕に力こぶができるのと同じ事です。 顔の筋肉も力が入ったまま緩まないとふくらみますので周りから見るとむくんでいるように見えます。 

 筋肉が固いと水は流れませんので下手すると水と筋肉の膨らみとダブルパンチになってる場合も多いです。 上でも書きましたが水(リンパ液)は心臓のようなポンプによって流れているわけではないので周囲の筋肉が固いと全く動かなくなります。 顔の筋肉が固いとは一言で言えば顔がこわばっていると言うことですね。 やはりムリに笑顔を作っているとか緊張して力が入っているとかかみしめているとかストレスや緊張感がその原因です。 

 とくに顎関節症の場合は固いのが顎周りなので余計に膨らんで見えます。 顎関節症そのものもいやな病気ですがそのせいで顔の下半分が膨らんで見えるというのも困りものです。 鍼灸治療ははまさにこういう状態を改善する最良の方法です。 顔のツボや顔面神経を刺激して神経の働きを正常に戻し筋肉を緩め血行を改善して水の流れをよくします。 そのあとのフェイスマッサージでその人、本来の正しい顔に戻すと言うことが大事なポイントとなるわけです。 

 ご自分でもお風呂にゆっくり入り血行を改善しながら自分で顔面神経を刺激してマッサージをすればある程度効果は期待できますのでやってみてください。 まず顔面神経の刺激ですが眉の内側を下から上へ押し込む感じで押さえてください。 少しずんと響くところがわかると思います。 そこを数回刺激したら目の下、頬の一番前のでっぱったところこれも下から上へ押し込む感じで押さえてください。 おなじようにずんと響くと思います。 最後に耳の下 顎の一番後ろのとがったところから顎の前へ少しずつ指をずらしていくとへこんでいるところがあります。そこもずんと響くように数回押さえます。 

 これで神経への刺激は終わりましたので次は筋肉を軽くマッサージしてください。 フェイスマッサージについては他のページでもいろいろ紹介されているのでそちらを参考にしてみてください。 緩んできたら今度はリンパマッサージですね。 これで筋肉の固さやこわばりが取れて水も下に落ちますので貴方の正しい顔に戻っていきます。 鍼よりは効果が軽いのでできたら毎日でも繰り返してもらった方がいいでしょう。

 顔のむくみはちゃんとケアすれば治せることはおわかりいただけたと思います。 是非やってみてくださいね。

注意点

 これ以外のむくみ、たとえばステロイド剤の副作用による物とか心臓や腎臓に問題がある場合は上記には含まれませんので気をつけてくださいね。

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